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Deltalloyd regatta


ISAFワールドカップ第5戦
デルタロイドレガッタ

レポート:ナショナルコーチ 中村 健次・斉藤 愛子

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日 程2010年5月26日~30日
開催地:オランダ・メデンブリック
日本代表選手
 ●470級男子 93艇
  原田 龍之介・吉田 雄悟組(アビームコンサルティング)
  松永 鉄也・今村 公彦組(スリーボンド)
  市野 直毅・吉見 亮平組(ケアマネジメント・栄和)
 ●470級女子 50艇
  近藤 愛・田畑 和歌子組(アビームコンサルティング)
  吉迫 由香・大熊 典子組(ベネッセコーポレーション)
 ●レーザー級 114艇
  ホール イアン(フリー)
  安田 真之助(鹿屋体育大学 在学)
  斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)
 ●レーザーラジアル級 45艇
  蛭田 香名子(豊田自動織機)
  高橋 香(福島県セーリング連盟)
  長谷川 哲子(豊田自動織機)
 ●RS:X級男子 100艇
  富澤 慎(関東自動車工業)
 ●RS:X級女子 60艇
  小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
  須長 由季(ミキハウス)
 ●49er級 72艇
  牧野 幸雄・高橋 賢次組(関東自動車工業)
 ●STAR級 28艇
  鈴木 國央・和田 大地組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)

 ■一般参加選手
  レーザー級:城 航太(エスピーネットワーク)
  レーザーラジアル級:松苗 幸希(北海道セーリング連盟)

帯同NTコーチ:中村 健次・斉藤 愛子・宮野 幹弘・関 一人・飯島 洋一
大会サイト:http://www.deltalloydregatta.org/



26日からISAFワールドカップ第5戦 デルタロイドレガッタ開幕
JSAFナショナルチーム 8クラス23選手が出場、一般エントリー 2選手も。

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 5月26日から30日までオランダ・メデンブリック(アムステルダム北部に位置するアイセル湖)でISAFワールドカップ第5戦 デルタロイドカップ(ISAFグレード1)が開催されます。ユーローリンプシリーズの大会で、ロンドン五輪全クラスがおこなわれます。

大会は参加国53カ国、700艇を超えるグレード1ならではの大きなイベントです。各種目にはオリンピックメダリストも多数エントリーしています。

日本チームはエキスパート・オリンピック・ガルダ大会からの転戦チームと日本発チームが合流して、他国に比べ早く現地入りしました。レガッタ勝利のために風のクセをつかみ、ボートスピードを上げる秘策を練るなど事前練習もしっかり行ってレースに臨みます。昨年のデルタロイドでは470級女子の近藤・田畑組が優勝しており、日本チームにとって相性のいい場所です。

明日から熱い戦いが始まります。レポートを読んでくださる皆様、応援よろしくお願いします。

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1日目


いよいよ開幕。
470級男女、順調に発進!!

1005_deltalloyd_01.jpgトップフィニッシュは松永・今村組。落ち着いてレースしているまっちゃんはオリンピックとキールボートのレースを経験してセーラーとしての成長の後あり。1005_deltalloyd_02.jpgレーザーは100艇近い混戦です。 ワールドカップ第5戦・デルタロイドレガッタ初日は午前11時から前半クラス(470男子、レーザーラジアル女子、スター、49er)がスタートし、3レースを行いました。南から前線が接近してきた影響で午後から天気は下り坂になり、14時過ぎからスタートした後半クラス(470女子、RS:X男女、レーザー男子)は白波が出始める強風の中で3レースを行いました。

 オランダはウォータースポーツの盛んな国で、保険会社のデルタロイドは船舶、セーリングボート、他、水上スポーツに関わる保険を取り扱っている会社です。オランダ国内の大会のサポートから、オリンピックチームの支援まで、数多くのセーリングイベントに関わり、同時に保険サービスを充実させているオランダ大手の会社です。メデンブリックの大会は過去にミネラルウォーターのスパレガッタとして名前が定着していましたが、デルタロイドになってから3回目の大会となります。

 6海面に10クラスで、時間差でレースを実施しています。470男子が11時から3レース、女子は後からでてきて、男子の最終がスタートした後に同じエリアで引き続き、3レースを行います。選手は自分のクラスだけで陸へ戻りますが、アビームチームの小松一憲コーチは男子を見た後に女子を見ますから、1日中海へ出ていることになります。「メデンブリックはいつもそうだから…朝から夕方か夜までずっとコーチボートに乗っています。」(小松)。中村健次ナショナルコーチは、まずスター級のサポートに向かい、終わると他のクラスへ行きます。飯島洋一コーチは、朝、470男子のサポートに行き、午後からレーザーに。関一人コーチは49erとRS:Xの掛け持ちになります。日本チームは7種目18艇を8艇のコーチボートでサポートしています。


■本日の日本選手の成績

●470級男子 25カ国:78艇参加(本日3レース)
第3レースで松永・今村組がトップフィニッシュを飾りました。「ヨーロッパへ来てから3戦目なので、大分慣れました。艇がぶつかっても、あ、ぶつかった程度で、驚かなくなりました。冷静に対応できるようになったと思います」(今村)と、新チームの松永組はいいペースになってきたようです。
「原田組は少し風の読みが外れたところもあったけど、相変わらずのレース勝負をやっているから、特に問題なし。市野組はスタートでもうひとがんばりほしい」(中村)

原田・吉田組(アビームコンサルティング)22-9-13/44P 24位
松永・今村組(スリーボンド)      11-15-1/27P 12位
市野・吉見組(ケアマネジメント・栄和) 28-19-9/56P 38位

●470級女子 20カ国:43艇(本日3レース)
吹きの3レースとなりました。吉迫・大熊組は思い切りがよくなってきて、先に風をとりに行くレース展開が見え出しました。「1上が悪いので何とかしたいです」(吉迫)。近藤・田畑組は第2レースの1レグでポートスターボードのケースでスペインから抗議されてペナルティーターンをし、大きく遅れてしまい、それを取り返せずに終わりました。第3レースはダントツだったのですが「ダウンウィンドで後続艇有利のブローで抜かれて2位に落ちてしまいました。こういう時はどうしたらいいのでしょう?」との近藤の問いに中村コーチは「逆に、君たちもよく同じような条件下で前の艇を抜くことがあるじゃないか。どうしようもない時もヨットレースにはある!」とアドバイスしました。強風番長のオランダに迫るスピードを見せる日本の470女子は2艇とも元気です。

近藤・田畑組(アビームコンサルティング)9-36-2/44P 11位
吉迫・大熊組(ベネッセコーポレーション)19-5-7/31P   5位

●レーザー級  28カ国:97艇(本日3レース)
第3レースで安田が1上マークを15位で回る走りを見せました。吹きの中で1レースをまとめるところまではいきませんが、部分的に光る走りがでてきたのは良いことです。とにかく、50%をクリアすることが最初の課題です。3レース終了で19時を回る長い1日でした。

ホール・イアン(フリー)     30-31-28/89P   61位
安田 真之助(鹿屋体育大学 在学)  23-37-35/95P   66位
斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)BFD-45-39/133P 95位
城 航太(エスピーネットワーク) 35-40-44/119P   85位

●レーザーラジアル級 20カ国:37艇(本日3レース)
世界選手権の参加権利をとった松苗が、「世界選手権の前にヨーロッパでレーザーラジアルの洗礼を受けてこい」と地元のコーチに後押しされて参加しています。6~8ノットのコンディションは得意な風域で、最初のマークを9位で回るデビュー戦となりました。参加4名ともスタートがうまく出られれば1上マークまで頑張れるのですが、ダウンウィンドで苦戦しており、弱い風の中の巧妙なパンピングができずに遅れています。レーザーもラジアルもエストニアのタリンで開催されるヨーロッパ選手権の日程が近いことから、今回は参加を見合わせるトップ選手が多かったようで、特にラジアルは1グループでのレースとなっています。

蛭田 香名子(豊田自動織機)     24-25-23/72P 26位
高橋 香(福島県セーリング連盟)   18-26-30/74P 27位
長谷川 哲子(豊田自動織機)     23-32-26/81P 31位
松苗 幸希(北海道セーリング連盟)16-19-28/63P 20位

●RS:X級男子 25カ国:86艇(本日3レース)
富澤のセールは古いのでしょうか?「リーチがしっかり入る感じがしません。1線からスタートしても、スピードも角度もついていけないです」(富澤)一生懸命にレースするしかないのでしょうか。本人は「コースは見えている」と言っていますが、吹きの中で本来の走りができずに苦戦しています。中村コーチ曰く「ガルダの時から状況はいっしょ。セールや道具のせいなのかい?」

富澤 慎(関東自動車工業)24-28-13/65P 44位

◆RS:X級女子 21カ国:45艇(本日3レース)
須長が第2レース、下一番でスタートし、1上から上位で走りました。フィニッシュ4位はうれしいレースでした。海外勢とはまだスピード差があるものの、「細かいミスをなくしていけば、もっと上の順位をキープできると思います」(宮野コーチ)

小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)25-24-15/64P 21位
須長 由季(ミキハウス)              10-3-33/46P  15位

●49er 27カ国:71艇(本日4レース)
4レースを行った49erは予選2グル―プで、上位25艇だけが決勝でゴールドフリートに進みます。
牧野・高橋組は健闘しています。
「イタリア・ガルダ大会でセッティングを変えてから海外選手と遜色ない走りが出来てきました」(関)
「今日はスピードでも上位に負けていませんでしたが、細かいミスで成績がばらついてしまいました。2レース目は5位でフィニッシュできましたし、他のレースもシングルで走れていました。明日もがんばって、ゴールドフリートを目標にします」(高橋)

牧野・高橋組(関東自動車工業)15-5-11-20/31P 24位

●STAR級 8カ国:16艇(本日2レース)
直後にヨーロッパ選手権(6月6日~)がイタリアであることから、スター級も少数フリートです。鈴木・和田組は出遅れました。しかしながら、ワールドチャンピオンのマティアス選手(ポーランド)から、「クニオはスピードがある。ここで調整してイタリアへ行くのはちょうどいい、レースに慣れたらいいね。」マティアス自身も「ここは少数だけどいい練習だ」と語っていました。

木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)12-8/20P 11位


1005_deltalloyd_03.jpg第3レースで1上をシングルで回る長谷川。ダウンウィンドがんばれ。1005_deltalloyd_04.jpg前進するベネッセチーム。中間で走らず、勝負するようになってきています。

1005_deltalloyd_05.jpg久々のレースで勘がにぶっているのか。でもスピードはワールドチャンピオンのおすみつき。

2日目


2日目。日本470級男女勢、
上位を狙える位置に浮上!

1005_deltalloyd_07.jpg19時過ぎてからのスタート。しかも難しい風で大混戦の470女子。1005_deltalloyd_08.jpg大混戦の上マークです。第2日は東の微風で午前10時にスタートし、午前のクラス(470男子、スター、レーザーラジアル女子、49er)は2レースを行ったところで風がなくなり陸へ戻りました。午後からスタート予定のクラス(RSX男女、470女子、レーザー)は17時まで陸で待機、APが降りてエリアへ向かい、20時まで2レースを行いました。当地オランダ・メデンブリックでは日没が22時近いので、この時間帯でもレースを平気でやります。

 予選のあった470男子、レーザー、49erは今日で5レース以上を消化したため、明日からは決勝のゴールド・シルバー(2グループ)に分かれます。
 今日は3レースの予定が2レースしかできていませんが、明日以降、どこかで帳尻合わせをして、全11レースを実施します。 天候ですが、19時を過ぎた頃から黒い雲が周辺を囲むように発生しました。明日はスコットランドの東側にある低気圧の影響で、西からの風が次第に強まる予報です。今日とはうってかわって、メデンブリック本来の強風が期待され、トップチームが直接対決する決勝フリートが始まります。


■本日の日本選手の成績

●470級男子 25カ国:81艇参加(本日2レース)
原田・吉田組が微風で本領発揮し、1-2で総合9位にジャンプアップしました。
「プラン通りのレースができて、今日は一番の出来です。微風は学連でばっちりですから。メダルレース圏内にあがってくることができました」(原田)
松永・今村組も第5レースでは最後のリーチングで8位から4位まであがり、要所で光る走りができました。総合12位です。市野・吉見組は後半のグループでフィニッシュ前に風がなくなり、DNFとなりました。「フィニッシュの旗は降りていなかったけど、時間が間に合わなかったのかな?」(飯島コーチ)
明日から決勝フリートに分かれますが、日本の3艇はゴールドフリートに残りました。

原田・吉田組(アビームコンサルティング)(22)-9-13-2-1/25P        9位
松永・今村組(スリーボンド)      11-15-1-(22)-4/30P   12位
市野・吉見組(ケアマネジメント・栄和) 28-19-9-16-(DNF)/72P 36位

●470級女子 20カ国:46艇(本日2レース)
難しいレースでした。吉迫・大熊組は総合5位をキープしました。「1レース目は失敗しました。風のない場所に入って抜け出せなくなってしまいました。2レース目は大丈夫でしたけど、風が不安定な時はわかりにくかったです」(大熊)
近藤・田畑組も1レース目は苦戦しましたが、2レース目は2位でフィニッシュ。両組ともトップ10に入りました。終わってハーバーに戻ったらもう21時。明るいのが不思議で、ちょっと慣れません。

近藤・田畑組(アビームコンサルティング)9-36-2-27-2/40P 9位
吉迫・大熊組(ベネッセコーポレーション)19-5-7-34-7/38P 5位

●レーザー級  28カ国:97艇(本日1レース)
レーザーのスタートは良かったのですが、スピードとレース展開にはついていけませんでした。4レースを終了で明日から決勝フリートになります。残念ながら、全員シルバーフリートになりました。

ホール・イアン(フリー)     30-31-28-28/117P   62位
安田 真之助(鹿屋体育大学 在学)   23-37-35-40/145P   72位
斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)BFD-45-39-32/175P 96位
城 航太(エスピーネットワーク) 35-40-44-33/145P   85位

●レーザーラジアル級 20カ国:37艇(本日2レース)
微風が苦手という蛭田が、落ち着いて走らせて、2レースとも10番台を走りがんばりました。第5レースは途中で無風になった時に、右サイドにいて風のない場所を長く走らざるをえなくなり、順位を落としましたが、それでもあせらず我慢して走れるようになりました。「風がなくなると、虫が現れて、もう、嫌です。顔を振らないと目と口の周りに虫がたかってしまうし、振るとボートが揺れるし・・・」(蛭田)
メデンブリックでは風がなくなると水から虫が飛んできて、口を開くと食べてしまうし、レースに集中するのも大変でした。第5レースはトップ艇がフィニッシュしてから無風になってしまったため、高橋香、長谷川はタイムリミットにかかってしまいました。

蛭田 香名子(豊田自動織機)     24-(25)-23-14-20/81P   23位
高橋 香(福島県セーリング連盟)   18-26-30-24-(DNF)/98P 27位
長谷川 哲子(豊田自動織機)     23-32-26-29-(DNF)/81P 31位
松苗 幸希(北海道セーリング連盟)16-19-(28)-17-25/77P   20位

●RS:X級男子 30カ国:88艇(本日1レース)
18時近くに出艇して風が落ちてしまったために1レースしかできませんでしたが、今日で予選が終了しました。富澤は残念ながらシルバーフリートです。「RS:Xになってからは、初めてのシルバー落ちで、正直がっかりです。今日は微風だから、漕ぎのレースだと楽しみに出ていったんですが、7レガッタ目のセールのせいか、漕いでもリーチがすっこ抜けてしまう感じで、いつものように前に出ることができませんでした。道具のせいにしてはいけないのですが、やっぱり、セールが古いのではないかと思います。今回は仕方がないです。次の大会からはニューセールですし」(富澤)

富澤 慎(関東自動車工業)24-28-14-29/95P 48位

◆RS:X級女子 21カ国:52艇(本日1レース)
サポートしている宮野コーチのコメントです。「スタートは良かったのですが、不利なサイドでレース展開してしまい、上位に上がることができませんでした。須長は微風でのレースの組み立てがいまひとつうまくできず、もったいないレースをしてしまいました。吹きでの走りがよくなってきただけに、微風ももう1段階上を目指していかなければなりません。小菅は久々の大きな大会なので、レース勘が戻っていないところがあります」

小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)25-24-16-24/91P 24位
須長 由季(ミキハウス)              10-3-35-43/91P  22位

●49er 27カ国:71艇(本日2レース)
今日の微風は49erにとっても苦しい風でした。1グループは午前に2レース、1グループは朝と夕方に1レースずつ実施する結果となりました。牧野・高橋組は午前で2レースでしたが、「コースは超短め。風は微風。スタートは会心でした。中盤までは良かったのに、最後にのばしきらなかったので、駄目でした」(牧野)
目標のゴールドフリートには届きませんでしたが、確実に速くなっています。

牧野・高橋組(関東自動車工業)15-5-11-20-29-29/80P 38位

●STAR級 8カ国:16艇(本日2レース)
「鈴木、和田組は国内でスターのレースがないため、レース勘が戻るまで少し時間が必要な感じです。弱い風でスキッパーが中、クルーが風下デッキに座るような風域では、いまひとつペースがつかめていなかったようです。レースをすることがいい練習になると思います」(中村ナショナルコーチ)
スターは久々の微風レースで、風をうまくひろえていませんでした。中村コーチが言うように、慣れていくしかないのかもしれません。あせらず、じっくり。です。

木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)12-8-11-13/39P 11位


1005_deltalloyd_09.jpg学連で鍛えた微風の走りは世界に通用する???1005_deltalloyd_10.jpg19時半のマーク回航はRS:X女子の須長。

1005_deltalloyd_11.jpgどうして俺だけパンピングしても前に進まないんだ?1005_deltalloyd_12.jpgラジアル女子のスタートは隙間なくでてていきます。

1005_deltalloyd_13.jpgスター級のダウンウィンドは、こんな乗り方をします。1005_deltalloyd_14.jpgオランダでポピュラーな本部艇。上マークのコンパスコースが83度と記載されていました。デジタルですね。

1005_deltalloyd_15.jpg20時半の夕日に浮かぶメデンブリックの街並みです。1日中海へ出るコーチはたいへんです。

3日目


絶好のレース日和、実力艇が上位に
15ノットでも470女子は強し!

1005_deltalloyd_16.jpg第7レースで個のスタートから2位になった近藤・田畑1005_deltalloyd_17.jpgイエールに続き、ゴールドフリートに残った市野・吉見。いっぱい経験しています。午前10時のスタートから、スターが2レース、49erが4レース、その他のクラスは3レースを実施しました。オランダの西に位置する低気圧からの流れで、安定した南西からの風が西、西北西、北西へと変化していく中で、15ノットプラスのレースができました。今日は470男子ゴールドフリートと470女子がGPSを積載してレースし、トラッキングでレースを見ることができました(大会サイトのトップページ右下にあります)。
天気もよく、風もありましたが、強弱がある上にシフトもある。しかも、エリア内にはエアポケットのようにラルもあり。集団の中で、こういった要素をレースに取り入れていくのは難しいことです。470男子の松永も、「風がわからなかった……」とぼやいていましたし、あがってくる選手が口をそろえて「わからない…」の連発でした。しかしながら、昨日の微風と例の虫の恐怖を思えば、良いコンディションでの3レースだったといえます。
明日は各クラス2レース(49erは3レース)を予定しています。470男女、スターは2レース後、夕方からメダルレースで,18時から470男子、18時40分からスター、19時20分から470女子を予定しています。GPSトラッキングでインターネット中継されますのでぜひご覧ください。





■本日の日本選手の成績

●470級男子 25カ国:81艇参加(本日3レース)
3レースを行い、最初の第6レースは10-12ノット、残り2レースは15ノットプラスのコンディションでした。
「今日はだめでした。風のとり方が中途半端でした。今思えば、あのタイミングでタックだったと思う場面がいくつもあります。でも、ほんとにわかりにくかったです」(松永)
「1本はOKで7位でしたけど、後はだめですね。イギリスのルーク(ワールド2位のライバル)がじりじり10位にきました。彼ら、粘り強いですよ」(原田)
いまいち、今日の風をつかみきれなかった470男子勢でした。

原田・吉田組(アビームコンサルティング)(22)-9-13-2-1-10-17-7/59P          7位
松永・今村組(スリーボンド)      11-15-1-(22)-4-(36)-26-19/97P    21位
市野・吉見組(ケアマネジメント・栄和) 28-19-9-16-(DNF)-39-29-24/164P  40位

●470級女子 20カ国:46艇(本日3レース)
午後からのレースも風が安定するわけではなく、難しいレースでした。
「1レースは良かったけど、2レース目は2上へ行く途中、エリア真中でラルに入ってしまい、両側からいかれてしまいました。イタリアが速かった…」(吉迫)
「右がいいわけでもなく、左がいいわけでもなく。3レース目はうまくつかめませんでした」(田畑)
近藤組が8位に上昇、吉迫組が12位に後退しましたが、2艇ともにメダルレースへ進む可能性があります。明日の2レースに期待します。

近藤・田畑組(アビームコンサルティング)9-36-2-27-2-6-2-19/67P   8位
吉迫・大熊組(ベネッセコーポレーション)19-5-7-34-7-3-26-16/83P 12位

●レーザー級  28カ国:97艇(本日3レース)
飯島コーチのレポートです。
「今日からシルバーフリートでのレースになり、スタートが楽になったせいか、日本チームは全員がんばりました。安田は最初のレースで5位を走りましたがBFDで失格。2レース目は4位をとり雪辱しました。イアンが最後のレースで3位に入り、城も11位、12位と、シルバーフリートの中で上位を走れるようになりました。転戦の中で、まず、シルバーで確実に上位を走るようになれば、ゴールドフリートに残れる力がついていきます」

ホール・イアン(フリー)     30-31-28-28-19-(32)-19-32-3/139P 63位
安田 真之助(鹿屋体育大学 在学)   23-37-35-40-(BFD)-4-16/156P    71位
斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)(BFD)-45-OCS-33-BFD-12-21/209P  87位
城 航太(エスピーネットワーク) 35-40-(44)-33-22-11-12/150P       68位

●レーザーラジアル級 20カ国:37艇(本日3レース)
1レースは10-12ノット、2レースは13-18ノットの強弱ある海面でのレースでした。3レースを通してガストが入るたびに右へゆっくり軸がシフトしていき、230度、245度、270度のレースでした。この風になると日本選手はスピードからしてついていけなくなりますが、蛭田は、ダウンウィンドでも順位をキープできるようになり、第7レースでは16位に入りました。トップ艇が1時間2分かかるレースを3回やりましたから、高橋は「ハイクアウトがきつかったぁ」と、フィニッシュ後はぐったりでした。

蛭田 香名子(豊田自動織機)     24-(25)-23-14-20-(33)-16-25/147P 23位
高橋 香(福島県セーリング連盟)   18-26-30-24-(DNF)-31-23-28/180P 28位
長谷川 哲子(豊田自動織機)     23-32-26-29-(DNF)-26-27-29/192P 31位
松苗 幸希(北海道セーリング連盟)16-19-(28)-17-25-23-(33)-33/161P 25位

●RS:X級男子 30カ国:88艇(本日3レース)
納得のいく走りができないせいか、富澤は元気なく、暗い表情です。総合57位に後退です。3レースを終えて、無言のまま、さっさと帰りました。

富澤 慎(関東自動車工業)24-28-14-29-6-18-26/115P 57位

◆RS:X級女子 21カ国:52艇(本日3レース)
須長は右有利な海面でもスタートで下から出てしまい、その後の展開につながりません。
「スタートで苦戦しています。普段一人で練習しているので大勢がポジションキープする風上へ入っていけません。つい、下からいってしまいます(」須長)
小菅は風上で必死に位置取りしていいスタートから6位でフィニッシュラインを横切りましたが、残念ながら、BFDでした。

小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 25-24-16-24-24-BFD-16/132P  25位
須長 由季(ミキハウス)             
  10-3-35-43-27-24-28/127P     24位

●49er 27カ国:71艇(本日2レース)
49erは上位25艇がゴールドフリート、残りの46艇がシルバーフリートでレースをしています。
「今日は風が強かったし、コースも長かったのでスピード競争でした。遅くもなく速くもないです。1回7位をとれましたが、後はイマイチでした。沈はしていません」(牧野)
49erは明日3レース、最終日に1レースを予定しています。

牧野・高橋組(関東自動車工業)15-5-11-20-(29)-29-28-7-18-18/151P 39位

●STAR級 8カ国:16艇(本日2レース)
いつもの鈴木らしさができてきました。
「昨日までのレースは風が弱い中、無理やりやられた感じでしたけど、今日は風もよく、レースらしくなりました。やっと、普通になってきました」(鈴木)
今回は6エリアでレースをしていますが、鈴木組はレース終了後に49erのレースエリアを通過したというジュリーからの抗議でペナルティー1点をくらいました。でも、全員がペナルティーなので、成績に影響はありません。

木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)(12)-8-10-8-7-5/38P 9位


1005_deltalloyd_18.jpg5位でフィニッシュラインを通過したもののBFDで残念な安田。1005_deltalloyd_19.jpg競り合いのレースでしか得られないものを蛭田はつかみつつあります。

1005_deltalloyd_20.jpg元気のない富澤。更にレースは続きます。今は辛抱と忍耐が肝心だ!1005_deltalloyd_21.jpg6位でフィニッシュラインを切ったのにBFDで残念な小菅

1005_deltalloyd_22.jpgスタート直前のRSX女子。スタートが課題です1005_deltalloyd_23.jpgやっぱりスターはハイクアウトしないと。

1005_deltalloyd_24.jpg風が強い割にトリッキーなコンディションの中、2レースをまとめた近藤・田畑1005_deltalloyd_25.jpg國央さんがセールみるために、僕が乗りました(飯島)

4日目


470級 近藤・田畑組 メダルレース5位、総合6位で大会を終える
男子 原田・吉田組はメダルレースに進出できず

1005_deltalloyd_26.jpg岸近くでのメダルレース。冷たい雨の中、あいちゃんの順位は5位、総合でも6位。寒いレースでした。1005_deltalloyd_27.jpg歩いて渡れそうな接戦。ジェネカーのホイストは瞬時の判断で勝敗を左右します。大会4日目。10時から470男子、スター、レーザーラジアル女子、49erがスタートして2レース(49erは3レース)を行い、午後から470女子、レーザーが2レース、RSX男女が1レースを行いました。夕方から早々と470男子、スター、470女子がメダルレースを行い、日本のエースの近藤・田畑組は中間トラピーズに出るコンディションの雨の中、5位でフィニッシュ。トータル6位で大会を終了しました。

メデンブリックの1日は長いです。朝8時からチームリーダー会議が始まり、9時前から湖へ出ます。レーザーラジアルは1レーストップ艇が1時間を超える長さで、先スタートの部が終わると、第2部のクラスがでてきます。全部終了、成績を報告すると21時になりますが、今日はメダルレースが19時からで一番長い1日です。各国とも、選手より、コーチのほうが顔に疲れがでています。
3クラスのウィナーは今日決まってしまいましたが、明日も最終レースというのが残っています。天気は、雨、風は、どうなのでしょうか。





■本日の日本選手の成績

●470級男子 25カ国:81艇参加(本日2レース)
期待の原田・吉田組は残念ながら今日の2レースがふるわず、トータルで7位から12位に後退してしまい、(10位以内艇が進出する)メダルレースには僅かにとどきませんでした。
「もう、まったくだめでした。残念。明日、最終レースでがんばります」(原田)
「今日はうまくいきませんでした。悔しいです。まだまだ、ですね」(吉田)
と、2人ともがっかりモードでした。
15ノット前後の風では、誰もがよく走りますから、挽回は難しいです。
 18時からメダルレースを行い、英国のエイシャー組が優勝、2位オーストラリアのベルチャー組、3位クロアチアのファンテラ組でした。11位以下の艇は明日、最終レースを行います。

原田・吉田組(アビームコンサルティング)
 (22)-9-13-2-1-10-17-7-27-(33)/108P        12位
松永・今村組(スリーボンド)      
 11-15-1-(22)-4-(36)-26-19-14-28/139P   23位
市野・吉見組(ケアマネジメント・栄和) 
 28-19-9-16-(DNF)-39-29-24-OCS-35/240P 40位

●470級女子 20カ国:46艇(本日2レース)
近藤・田畑組が6位でメダルレースに残り、19時過ぎから雨の中でレースをおこないました。健闘した吉迫・大熊組は僅かに届きませんでしたが、イエール大会よりも思い切りのいいレースができるようになりました。明日の11位以下の最終レースでも1番あがることを目指します

近藤・田畑組(アビームコンサルティング)9-36-2-27-2-6-2-19-10-10/87P     6位
吉迫・大熊組(ベネッセコーポレーション)19-5-7-34-7-3-26-16-17-14/114P 12位

●レーザー級  28カ国:97艇(本日3レース)
安田のコメントです。
「10ノット前後の時に、フリーでガンガン波に乗せていける人と差がついてしまいました。自分はうまく乗せられなくて、乗ったと思うとずぶずぶと止まってしまい、だめでした。少しずつ良くはなっていますけど、大きな課題です。でも、アップウィンドはシルバーの中ではよくなりました」

ホール・イアン(フリー)     30-31-28-28-19-(32)-19-32-3-17-38/188P 65位
安田 真之助(鹿屋体育大学 在学)   23-37-35-40-(BFD)-4-16-8-14/178P      63位
斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)(BFD)-45-OCS-33-BFD-12-21-36-41/209P  89位
城 航太(エスピーネットワーク) 35-40-(44)-33-22-11-12-37-20/150P       73位

●レーザーラジアル級 20カ国:37艇(本日2レース)
全体の50%を目標にしているラジアル女子は、高橋香が1レース目に17位、2レース目は蛭田が17位をとりました。1レースとれたら、次は毎回、半分以上に入ることを目標にひとつずつクリアしていくことが必要です。
「ダウンウィンドはガストに入ったもの勝ちなので、2レース目は後ろをよく見て、ガストを逃さないように注意したら、抜かれずにいけました」(蛭田)
「1レース目くらい吹いて(15ノット)いると風がわかりやすいのですけど、弱くなるとブローが見えなくてだめでした」(高橋香)

蛭田 香名子(豊田自動織機)     24-(25)-23-14-20-(33)-16-25-22-17/186P 21位
高橋 香(福島県セーリング連盟)   18-26-30-24-(DNF)-31-23-28-17-34/231P 28位
長谷川 哲子(豊田自動織機)     23-32-26-29-(DNF)-26-27-29-27-26/245P 30位
松苗 幸希(北海道セーリング連盟)16-19-(28)-17-25-23-(33)-33-28-31/220P 27位

●RS:X級男子 30カ国:88艇(本日1レース)
想定外のシルバーフリートに入った富澤は「いつもの走りだったら、絶対にトップだった! しょうがないです」と、気持ちを切り替えて、割り切ってレースをするようになりました。5位でフィニッシュ。スピードがない分、懸命にレースをしようと努力しています。それもいい訓練になるのではないでしょうか? きっと、次につながります。今日中止となったレースは取り消しとなりました。

富澤 慎(関東自動車工業)24-28-14-29-6-18-26-5/120P 55位

◆RS:X級女子 21カ国:52艇(本日1レース)
須長は右有利な海面でもスタートで下から出てしまい、その後の展開につながりません。
「スタートで苦戦しています。普段一人で練習しているので大勢がポジションキープする風上へ入っていけません。つい、下からいってしまいます(」須長)
小菅は風上で必死に位置取りしていいスタートから6位でフィニッシュラインを横切りましたが、残念ながら、BFDでした。

小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 25-24-16-24-24-BFD-16-27/158P   24位
須長 由季(ミキハウス)             
  10-3-35-43-27-24-28-(BFD)/169P     25位

●49er 27カ国:71艇(本日3レース)
レースは中風で行われました。
牧野いわく「スタートよし、アップウィンドの前半もよし。マークへ寄せていく後半がだめで、スピードがもうひとつのれていません。次のレースから新しいセールにチェンジしますから、また変わってくるでしょう」高橋は「あと、ちょっとスピードが足りない感じです」と言っています。
牧野、高橋ともに別チームで49erの活動は長いので、混戦にも慣れているはずなのですが、艇群の中でトップスピードにもっていけないもどかしさがあるようです。

牧野・高橋組(関東自動車工業)
 15-5-11-20-(29)-29-28-7-18-18-(OCS)-22-25/227P 44位

●STAR級 8カ国:16艇(本日2レース)
今日はスター級がGPSを積みました。鈴木・和田組は42条をとられてペナルティーターンをしている間に3艇に抜かれてしまい、それが響いて1点差で11位に終わり、メダルレースに進出できませんでした。スターのレースエリアではほとんど全艇が42条違反をとられています。微風でゆすっているのではなく、波でルースリグのフォアレーキしたマストが揺れるだけですが、ジュリーは違反をとりまくっており、ポーランドのマティアス組は3回目になり、DNCになってしまいました。「スターの大会では、こんな42条のとり方をしません」(鈴木)。ポーランドは怒ってさっさとイタリアのヨーロピアンへ行ってしまいました。「僕らも明日の4艇のレースには出ないことを決めました。艇を上架して移動の準備をします」と鈴木組の本大会は終了となりました。

木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)(12)-8-10-8-7-DPI-11-13/61P 11位


1005_deltalloyd_28.jpgレーザー国際レースのデビューを果たした城1005_deltalloyd_29.jpg吹きはつらいし、微風は虫が…高橋17位で回航

1005_deltalloyd_30.jpgいつものスピードがあったら、トップだったのに。悔しいなぁ。(富澤慎)1005_deltalloyd_31.jpg今日は混雑した上からスタートしてスピードも角度もついていけました(須長)

1005_deltalloyd_32.jpg3人楽隊もレース海上に流れてきました。1005_deltalloyd_33.jpg子供がバブルの中に入って遊んでいるイベント。アトラクションで大会を盛り上げています。

最終日


それぞれの課題を学び取り、次の雪辱を誓って、
大会閉幕

最終日は低気圧が通過してデンマークへ行った後面に入り、風が弱く、霧雨の中で午前9時半からRS:X男子のメダルレースが始まりました。各種目の11位以下の選手はメダルレースではなく、「最終レース」を1レース行い、最終成績がでました。

 灰色の空から雨とともに吹きだした風で、最後は15ノット前後のレースでした。今大会、日本選手はそれぞれの課題を持ってレースに取り組み、大会後は帰国する選手と現地で練習を続けてキールウィーク大会へとつなげる選手がいます。次のレースまでに苦手を克服し、再度挑戦して、世界選手権までにもっとレベルをあげていきたいと思います。
 今からチームJPNは撤収作業です。アビームチームは準備できしだい移動開始、他のメンバーは明日の朝移動となります。
5日間の短い大会でしたが、たくさんの応援をいただき、ありがとうございました。


■本日の日本選手の成績

●470級男子 25カ国:81艇参加(本日1レース)
JPNがワンツーフィニッシュで、1位の原田がトータルで11位、2位の松永が19位にあがりました。トップ10が抜けたとはいえ、フルトラピーズのレースで、いいサイドでレースができたと思います。
 原田・吉田組は3月後半からの長い遠征にひと区切りをつけ、一度帰国してからキールウィーク(6月中旬)に合わせて欧州へ戻ります。松永・今村組はメルジェス(キールボート)の大会に出てからキールウィーク、市野・吉見組は日本へは戻らず、世界選手権が開催されるヘイグで練習してからキールウィークに参加する予定です。

原田・吉田組(アビームコンサルティング)
 (22)-9-13-2-1-10-17-7-27-(33)-1/109P          11位
松永・今村組(スリーボンド)      
 11-15-1-(22)-4-(36)-26-19-14-28-2/141P      19位
市野・吉見組(ケアマネジメント・栄和) 
 28-19-9-16-(DNF)-39-29-24-OCS-35-24/264P 40位

●470級女子 20カ国:46艇(本日1レース)
吉迫・大熊組はOCSになり、トータルも15位に後退、ちょっと勢いがありすぎたのでしょうか。次の大会ではその勢いをいかして、上位を狙ってほしいと思います。
女子は2チームとも一度帰国して、アビームチームはキールウィークから、ベネッセチームはワールド前の練習から欧州へ戻ります。

近藤・田畑組(アビームコンサルティング)9-(40)-2-27-2-6-2-19-10-10-5M/97P     6位
吉迫・大熊組(ベネッセコーポレーション)19-5-7-34-7-3-26-16-17-14-(OCS)/165P 12位

●レーザー級  28カ国:97艇(本日1レース)
ホールが普通にスタートして、順当に7位をとりました。1上で遅れた安田は2上であがってきました。体力とガッツはあるのですが、ダウンウィンドが遅く、次への課題です。
ホールは6月中旬まで欧州に残りますが、他の選手は帰国し、7月に韓国チームの合宿に混ぜてもらう予定です。

ホール・イアン(フリー)     30-31-28-28-19-(32)-19-32-3-17-38/188P 65位
安田 真之助(鹿屋体育大学 在学)   23-37-35-40-(BFD)-4-16-8-14/178P      63位
斉藤 大輔(秋田県セーリング連盟)(BFD)-45-OCS-33-BFD-12-21-36-41/209P  89位
城 航太(エスピーネットワーク) 35-40-(44)-33-22-11-12-37-20/150P       73位

●レーザーラジアル級 20カ国:37艇(本日2レース)
吹きあがった15-18ノットのレースになりました。これまでよりも短いコースでしたが、蛭田がアップウィンドでよく走りました。長谷川を含めたOCSが多く出て、蛭田がターゲットにしていたカナダも失格していました。20位は、目標の50%が見えてきました。
ラジアル女子チームは一度帰国し、6月末からスコットランドのラーグスで開催される世界選手権に参加します。それまでは国内で強化合宿と調整です。

蛭田 香名子(豊田自動織機)     
 24-(25)-23-14-20-(33)-16-25-22-17-8/195P    20位
高橋 香(福島県セーリング連盟)  
  18-26-30-24-(DNF)-31-23-28-17-34-11/243P   27位
長谷川 哲子(豊田自動織機)     
 23-32-26-29-(DNF)-26-27-29-27-26-OCS/318P 30位
松苗 幸希(北海道セーリング連盟)
 16-19-(28)-17-25-23-(33)-33-28-31-16/237P  25位

●RS:X級男子 30カ国:88艇(本日1レース)
12時過ぎから始まったシルバーフリートのレースでは、富澤がトップフィニッシュを果たしました。今回は苦労した大会でしたが、とりあえず、最後はちょっと笑うことができたのでしょうか。
富澤は一度帰国、6月末からポーランドで開催されるヨーロッパ選手権に参加するために欧州へ戻ります。次の大会はニューセールです。今回の雪辱を期待します。

富澤 慎(関東自動車工業)24-28-14-29-6-18-26-5-1/121P 51位

◆RS:X級女子 21カ国:52艇(本日1レース)
無難に走れる小菅とアップウインドスピードはあるもののダウンウィンドで苦戦している須長でした。小菅は1上が悪くても、ダウンウィンドと2上でしっかり順位をあげてきます。須長はダウンウィンドで上位の中に入ると遅れてしまいますが、中盤以降の順位だと同じに走ってくることができます。
「それぞれの課題を次の遠征までに上達させて、再度挑戦したいと思います」(宮野コーチ)
RS:X女子も富澤同様、ボードを欧州へ置いたまま一度帰国し、次はポーランド遠征でヨーロッパ選手権に参加です。

小菅 寧子(新潟県セーリング連盟・J-Will Partners)
 25-24-16-24-24-BFD-16-27-12/170P 24位
須長 由季(ミキハウス)             
  10-3-35-43-27-24-28-(BFD)-9/178P  25位

●49er 27カ国:71艇(本日3レース)
11時からのレースだったので、風が吹きあがる前にレースが終わりました。49erも次は新しいセールでさらなるスピードアップをはかります。
今年はRS:Xと49erが同時にポーランドでヨーロッパ選手権を開催しますので、49erも一度帰国した後、6月末から再度欧州遠征になります。

牧野・高橋組(関東自動車工業)
 15-5-11-20-(29)-29-28-7-18-18-(OCS)-22-25-12/239P 44位

●STAR級 8カ国:16艇(本日2レース)
スターは6月5日からイタリアでヨーロッパ選手権、その後はキールウィークに参加するため、さらに遠征が続きます。明日、イタリアへ向けて陸路出発します。

木・和田組(和歌山セーリングクラブ・日吉染業)(12)-8-10-8-7-DPI-11-13/61P 11位


1005_deltalloyd_34.jpgネットに夢中の吉田雄悟1005_deltalloyd_35.jpgああ、メダルレース…原田

1005_deltalloyd_36.jpgこんな顔、撮らないでください。 近藤1005_deltalloyd_37.jpgレース後に中継映像を見ている今村

1005_deltalloyd_38.jpgお化粧してないです。大熊1005_deltalloyd_39.jpgメダルレースにでられずに残念です。吉迫

1005_deltalloyd_40.jpgまぶしい! 最終日頑張るぞ! 高橋香1005_deltalloyd_41.jpg最後、19番にあがりたい! 蛭田

1005_deltalloyd_42.jpgお疲れの富澤。よく我慢しました。1005_deltalloyd_43.jpgコースどりがなかなか。あと1レースか。長谷川

1005_deltalloyd_44.jpgいい走りだけど、もう少しスピードが。高橋1005_deltalloyd_45.jpgスカイプに没頭する牧野

1005_deltalloyd_46.jpgGPSはマークにも設定されていました。1005_deltalloyd_47.jpgあと1点だったのに。残念だった和田ちゃん

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